尾瀬ハイキング 2011年初春 その3

温泉小屋は2度目の宿泊です。尾瀬には有名な東電小屋、ロケーションで選べば竜宮小屋などをはじめ沢山の山小屋がありますが、こちらを選んだ理由は温泉があり個室がある事です。なによりも個室があると言うことが魅力です。その分1,500円ほどお高くなりますが、そうそう何度もくる場所ではありませんし、普段はテント泊でホテルなど利用することはありません。せめて、こういう時ぐらいチョット贅沢してもバチは当たらないでしょう。布団は上下毛布でくるまって眠れますので前回、今回と寒い思いをした事はありません。建物の中にいるとあまりにも快適でホテル・旅館と勘違いしそうですが、あくまで山小屋なのでタオル、浴衣、ハブラシなどありません。食事をして部屋にもどると布団が敷いてあるようなサービスもありませんので、そこら辺はちゃんと留意して下さい。布団カバーは清潔感のあるものですが、山小屋ですから毎回変えていないかもしれません。神経質な方は大きめのタオルを持参して枕カバーとして使う手もありますね。
我が家は午後4時と遅めのチェックインでしたが、まだ団体さんが到着しておらずお風呂が空いているという事で幸運にも広い温泉場を一人独占しました。山行の疲れた身体にはなによりも癒しです。そして風呂上がりのビールですね。この快感を味わえるのも山歩きの楽しみです。


夕食の写真です
御飯とお味噌汁はおかわり自由です。誰かさんではありませんが、デジイチで料理の写真を撮影するにはかなり勇気がいりますね。お味噌汁をついで下さるまかないさんが、目を見開いてこちらを見る視線が大変気になりました。食事はもう美味しいです。毎日こんなおかずを食べていたら病気とは無縁だろうなとも思います。お味噌汁一杯、ごはん2杯もおかわりしてしまいました。窓の外に目をやると清と静まりかえる尾瀬の湿原が広がります。この景色は心の栄養剤です。ただ、残念なのが夕食が1時間、朝食が30分と時間が切られているので、お酒を嗜む僕にはせめて夕食だけでもあと1時間延長して頂けると有り難いです。あ!ここにも旅館、ホテルと勘違いしている人がいました。消灯は夜8時半だったかな?我が家は8時には就眠していましたので記憶が曖昧です。朝、4時半起床しました。朝食は6時半からなので食事が終わり次第、すぐ出かけられるよう身支度と柔軟を隣部屋の人に聞こえぬよう粛々とこなします。予想通り外は雨。空を見る限り雨が強くなることはあっても、これ以上小降りになることはないでしょう


個室からの眺め
正面には昨年登った至仏山と小至仏山
7時10分、マイカーが置いてある御池駐車場に向かって出発です。温泉小屋から数分で公衆トイレがあり、そこを過ぎると再び雪道に変わります。
雨対策は万全、ここは福島県
今の時期、雨に直接うたれて大丈夫?
雪は堅く、靴は5センチも沈まず歩きやすいです。湿地も少ないので踏み抜きに気をつける事もありません。本日気をつけなければならないのが道迷いです。川や沢に近づくと急に道を見失います。雪がない時の山道を思い出して頂けると、歩いていない方も理解しやすいと思います。橋は沢の架けやすい場所を選んで作ります。道は沢に近づくと橋にむけて急に曲がっています。今まで歩いた道の真っ直ぐの方向に沢を横切る橋があると限らない。ただでさえ初めての燧裏林道で、山道も雪ではっきりしません。更に沢も雪で隠されているので沢に近づいた事に気づかず、急に道を見失う事が多々ありました。幸いな事に2,3人の方が先に進んでいて足跡を辿る事で助かりましたが、雪質が堅いことが逆に災いして時々足跡を見失い迷うこと迷うこと、雪山の怖さの片鱗を味わう事となりました。
温泉小屋を出発して2時間、およそ半分の行程を進んだ頃、急に森を抜けて視界が広がります。雨が降っているので濃い霧が立ちこめているのですが湿地帯のようです、殆ど雪で覆われていますが一部溶けて地肌が見えています。水芭蕉も僅かですが咲いています。平野部の雪面から靄が立ち上がっています。右手をみるとかすかに燧ヶ岳と思われる山容が見て取れます。まさに幻想的な世界が広がっていました。雨でここまでカメラを出すことがなかったですが、なんの為のカメラか!という事で相方がカメラを取り出します。僕のデジイチは防塵防滴ではありますが、この強い雨の中ではさすがに躊躇します。途中から傘を持ってきていることを思い出し、相方と協力しながら撮影出来ましたが最後まで自分のカメラは取り出しません。

ここは上田代あたり

霧が立ちこめる
雪面から靄が立ち上がる

多分、僕等が思わず立ち止まって滞在した場所が横田代。次が上田代、そして姫田代と湿原が続きます。そして最後が御池田代、ここまでくると御池駐車場まで5分の距離です。今回の2日間の山行で最後の御池田代が一番水芭蕉が咲き、群生していたのではないでしょうか。水芭蕉を求めて2日間歩いたのですが、駐車場からわずか5分の御池田代で水芭蕉を沢山見ることが出来たというのも、なんだか自分では笑える出来事です。なんか人生に通じるものがありそうで、山行と人生をこじつける自分も可笑しいですけど。

御池田代
ここでもアカシボ(赤渋)が見られた
こうやって湿地帯の間近まで近寄れるのも
雪が残っているおかげです。
御池田代から振り返ると
雪山が広がる
2日間の山行のなかで
一番綺麗に咲いていた水芭蕉

10時50分御池駐車場到着です。写真撮影時間を考慮するとほぼコースタイム通りで歩くことが出来ました。2日目は帰りの渋滞も考え、駐車場にお昼12時までに到着出来れば温泉へ、帰り着かなければ真っ直ぐ帰宅する予定でしたので、これから檜枝岐の駒の湯へ向かいます。途中、七入オートキャンプ場に立ち寄ったのですが大雨という事でしょう、お客様も管理人さんもおられませんでした。キャンプ場はすっかり雪も溶けていました、今年か来年には会津駒ヶ岳と燧ヶ岳とからめてこちらにも、もう一度もお伺いさせて貰うつもりです。
最後に今回の尾瀬も最高でした。長かった冬から春へ、尾瀬の春への息吹を充分満喫できた山行でした。厚く積もった雪のそばで咲く水芭蕉。足を置いた雪の下から盛大に流れ出る雪解け水。燧裏林道での迷い道。雪が積もっていなければ立ち入れない沼地や湿地帯。今しか味わえない、貴重な体験が出来ました。

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