朝起きて戸倉第一駐車場で上を見上げると青空が広がっています。しかし鳩待峠に着くと、すっかり青空がかくされていました。ただ雲は明るく、雨の心配はとうぶん無さそうです。日焼けするより良いかもと家族で談笑しながらリュックにつけた熊よけの鈴をリンリンと軽やかに鳴らして入山します。いきなり木道が始まるのかと思ったら当初は普通の登山道です。前日は雨が降ったのでしょう、少しぬかるんでいますが急勾配もなく歩きやすい。地図をみると案の定、初級者トレッキングコースと書かれています。しばらく歩くと木道が始まりました。これから先は足下の心配がなくなり快適トレッキングとなります。ほぼ水芭蕉は終わっていますが、時折時期を間違えた水芭蕉が我が家の目を楽しませてくれました。
1時間10分ほど歩いた頃から、急にペースが遅くなります。立ち止まってばっかりです。
そう、雑木林から平原に変わり、あたり一面に花が広がっています。今日は平滑ノ滝近くにある温泉小屋に宿泊しますので、かなり時間に余裕があります。そうそう来ることが出来ない尾瀬ですから、平均2時間40分で歩く距離を3時間でも、4時間かけても心ゆくまで楽しむつもりです。
そうこうしている内に別名「雲の上の楽園」と呼ばれるアヤメ平に到着。ベンチに腰掛け、いつかは登りたいと思う、西にそびえる至仏山、北東の燧ヶ岳に目をやる。青空こそ見えないものの、見通しは良好だ。ときおり頬をなでるそよ風に、楽園と呼ばれる意味がなんとなく理解出来た気にさせる。寒いのは苦手なので冬は無理だが、アヤメ平の春、夏、秋の表情を見たくなった。9時20分、富士見小屋に到着。通常2時間40分の行程を3時間10分ほどかけて歩いた事になる。
