ペンチアムお嬢

 今回は不純な書き込みです。
我が社は20日締め切りという事で、21日は月で一番気がゆるむときです。本日はその21日でありまして朝気分のゆるんだ状態でしぶしぶ事務処理をしていましたら電話がリンリンとなりました。ちょうどこの時間帯は親会社から電話がきますので、気を引き締めて受話器をとります。すると予想とは裏腹にうら若き女性の声でありました。女房の友達かと思っていましたら、どうも違うらしく「つばきさーん」と慣れ慣れしく呼びかけてくるではありませんか。最近そんな遊び事はしていないのだが?と思いながらよくよく話を聞くと3月に退職された孔雀嬢でありました。まあ退職といいましても東海ユーザーのサポートを名古屋一括受付するようにしたため地方の事務員が必要なくなった。言わばリストラにあった可哀想なペンティアム嬢であります。あっ!ペンティアム嬢とは、ちょうど彼女が入られる前の事務員と比べまして仕事がペキパキ進みまして。前の事務員さんが CPU386SX に例えれば今度はペンティアムじゃないかとある方と話した事がありまして、今でも仲間内で話するとき時々この呼び名が出てきます。その彼女とも送別会以来3ヶ月間ご無沙汰しており、こちらは子持ち、あちらは亭主持ちですので、いい熟年男女が仕事が絡まなければ軽い昼食もまずいであろうと、住居近くを走ろうともこちらから連絡をとることはありませんでした。

 それが向こうから不意に電話がかかってきたのです。正直、ここだけのはなし、もの凄く美人なんです。もう超僕好み。その彼女が僕になんの用事かと聞きますと「主人にたのまれて富士市役所へ向かっているのだけれど、道に迷っている」とか、電話をかけている場所の風景を聞きますと市役所まではもう目の前で2回右左折すれば到着する場所でした。こちらはサービスカーで走り回っている市内ですから、いくつの信号を右で次を左と頭の中にナビゲーターが入っているようなものです。電話を切って10分もしたでしょうか、事務処理をしていますと再びかかってきて無事到着した旨の連絡がありました。

 実は彼女とは約束しながら果たし得ていなかった事が一つ残したまんまになっていました。3年前、結婚と同時に主人の転勤で静岡に来た際、仕事の段取りをスムーズにするために観光も兼ねてお客様巡りをしてあげる約束をしていたのです。それが当時は僕はミニ四駆に毎週忙殺され、孔雀嬢は主人の歓迎会で大忙しで約束は果たせずじまいでした。もう既に3年前の事ですから今更どうでも良い事だったのですが、僕は朝一番で修理が入っているくらいであとは暇だし、彼女も市役所に書類を届けたらおしまいという事で3年越しの約束を果たす事になりました。

 午前11時、仕事を済ませ市役所前に彼女を迎えに行きます。おお僕好みの彼女が立っていました。汚いサービスカーに彼女を乗せ、今更お客様巡りもないですからいきなり富士山5合目を目指します。空は曇り空。今にも雨が落ちそうです。しかし富士山5合目は雲の上で晴れている事もあります。可能性が低いですが、それにかけます。走り出して30分。1合目あたりは霧の中です。フォグランプをつけて走ります。5m先の視界はゼロ。そして4合目あたりを過ぎた頃、やりました。雲の上に出ました。霧が晴れ渡ったと思いきや、太陽の日差しが迎えてくれます。太平洋側を見ると雲海が広がっています。この素晴らしい景色に今すぐ車を止めたい気持ちを抑えて5合目まで向かいました。山の天気は変わりやすくさっきまで見えていた太陽は隠れ、頂上までの視界はバッチリながら暗い雲が青空を隠してしまいました。

 しかし、視界は良好です。雲海から愛鷹山頂上が頭を出し、西は南アルプスの山々が雲海から頭を出した幻想的な風景をかもし出していました。彼女はこのような風景は初めてだと驚愕していました。僕も富士山5合目は10回以上来ていますが初めての景色です。5合目駐車場は富士登山シーズンを目の前に工事の真っ最中でありました。新しい看板も出来ており、登山道入口も随分広くなっていました。多分、この整備された道も新5合目までであろうと思うのですが、少し人間の手の入りすぎた登山道をみて僕はあまり良い感じを受けませんでした。5合目から見ると頂上は目の前です。手を伸ばせば届きそうなほど頂上の旧気象観測所が間近に見えます。頂上までは無理としてもハイキング気分で歩く事が出来る6合目までの散歩を誘ったのですが、10cmもの高いハイヒールであった事で諦めることにしました。

 始めて来た記念にとデジタルカメラで撮影し、次は富士宮猪之頭へとハンドルを握ります。さて富士宮市猪之頭にはなにがあるのかといいますと、決していかめしい建物ではありません。僕は妻を愛していますから決して怪しい建物へお誘いする事はあり得ません。でも誘われたら断るのは失礼ですからご一緒しますけど。えっと、猪之頭には美味しい鱒づくし料理を出してくれる『鱒の家』があります。ええ、こちらを読んで下さる一部のメンバーはご存知ですが数年前、気の知れた仲間で富士登山後、5合目から電話で予約し直行した風情溢れる県営鱒料理店です。『地獄から天国とはこの事だ』と、メンバーの44番さんに言わしめたあの場所であります。そこへ彼女をお連れし、彼女はビールをググィっと飲んで、多分同僚はお客様のところでしつけの悪いFAX相手に汗流しているであろう午後の2時、僕はゆっくりと美麗な人妻と一緒に美味しい鱒料理を堪能している訳でありました。

 その後、どうなっかと言いますと、これが実につまらない結末でして、夕方から朱雀嬢は友人と食事の約束があるとかで、最後は慌しく市役所まで走っていき、何事もなく(期待していたのか?)爽やかに別れたのでありました。でも久しぶりに嫁さん以外の女性の方とドライブ出来、なんかとても新鮮な気持ちになる事が出来ました。なんといいますか、不倫とか下心とかそういう不純なものでなく、地球上には男と女しかいない訳ですから時には妻帯者がいるからという呪縛から解かれ、このような新鮮な空気、刺激を享受する事もいいなと感じました。

朱雀嬢

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